先日『フリーになる!』というタイトルで、フリーランスで活動することのデメリット的なことを書きました。
そのデメリットのひとつである「仕事ができなくなったとき」のための所得補償保険が創設されるようです。
所得補償保険は以前からありますが、保険料負担が辛くて私も未だ加入してません(-_-;)
昨日の日経新聞の記事によると、
政府はフリーで働く人への支援を手厚くする。
柱の一つが所得補償保険の創設。
損保大手と専用の商品を開発し、契約がなくなった場合にも所得を得られるようにする。
今年発足した業界団体「フリーランス協会」に加入すれば、保険料が最大5割軽減される団体割引のしくみとする。
この、フリーランス協会をググってホームページを見てみたのですが、
まだ発足して間もないからか上記のような保険料のことなどがわかるようなページは見つけられませんでした💦
政府はこの他にも契約のルールも明確にしていくようです。
仕事を発注する会社との契約は未整備のところも多いようです。
このように政府や民間団体が動いてくれるのはありがたいことですが、
それでも雇用されるのとは全然違うわけですから自衛するのは当然となります。
ある程度稼ぎがあるのでしたら、『小規模企業共済』に加入することをお勧めします。
これは自分自身の退職金を自分で積み立てていくものです。
一年に積み立てた金額(支払った金額)を所得から引いてもらえます。
つまり、経費として支払った場合と同じ効果があるわけです。
退職金用なので、積み立てた金額を受取れるのは随分先ですし、早めに解約すると元本割れしてしまいます。
掛金は月額1,000円から7万円までの範囲で選択できますので、
解約せずに掛金を低くすれば元本割れを回避できます。
また、どうしても資金が必要なときは、この積立額を担保に融資も受けられます。
毎年の所得税と住民税が軽減されるので、納税額がでる方にとってはとてもお得な制度です。
若いうちに加入していれば、時間が味方してくれます。
少額の掛金で始めても途中事業が好調のときには掛金を増額したり、
長く掛け続けることで将来事業を辞めるときにまとまった金額を受取れますから老後も安心です。
税理士 松井千春
2017,3,15