先日の日経新聞に”AI襲来 眠れぬサムライ”という副題で記事が出ていました。
東芝の監査を担当した新日本監査法人の関係者が「AI(人工知能)があれば、不正の温床となったバイセル取引を見抜けたんじゃないか」と悔やんでいると。
このこと等から、「10~20年後にAIやロボットで代替可能」という職業の中に、会計士、弁理士、行政書士、税理士の4士業が含まれているそうです。
そのため仕事を奪われてしまうと不安を募らせている公認会計士がおられるというような記事でした。
まぁ一部の業務や作業についてはそうかもしれません。
でもものは考えようで、ロボットができることはロボットにさせて、もっと深いところでお客様と繋がればいいと思うんですよね。
会計の作業は証憑書類を確認して仕訳というものを起こして、帳票に仕上げていきます。
これは単純作業・・・作業なんです。
士業がこの作業をすることでお客様に喜ばれている部分はあると思いますが、国家資格を取得した士業だけができるというような内容のものではありません。
その部分がAIやロボットに取られても構わないと思っています。
むしろ手がかかる作業が減るのなら嬉しい。
ドクターXというドラマでフリーランスの女医が
院長回診の同行や論文の手伝いなど、他の人でもできることは『いたしません!』と断るシーンが毎回ありました。
とても痛快なドラマでした(笑)
こんな高飛車に出るなんてことはいたしませんが、私にしかできないことに力を入れていきたいと思っています。
AIが急速に発達して、ついていけないという場面がでてくるかも知れないとは思っています。
パソコンが一般家庭にも普及したときでも、古い考えの先生は顧問先が自計化(自社で経理すること)することに懐疑的でした。
顧問料を下げないとダメになるとか、仕事が減るとか…。
今はどうでしょうか?
自計化できていないところもありますが、ある程度自計化は当り前になっています。
頭が固くならないように、
新しいことにも興味を持つ
そして何をすればいいのかを考えて準備しておけば何も慌てなくていいはずです。
天災のように突然AIが襲来してくる訳ではないですよね。
税理士 松井千春
2017,3,17